暮らしのインタビュー
西川友紀子さんのホームページ「and yuki」はこちらです。
テレビのレポーターやラジオDJとして活躍する西川さん。華やかな世界にいらっしゃる方ですが、実は小学4年生の息子さんをもつママでもあります。そんな西川さんは、結婚・出産をきっかけに「食」の考え方が180度変わったといいます。様々な食の資格を取得し、今ではオリーブオイルソムリエの資格を取得するなど、健康・美容に関する知識の範囲がどんどん広がっています。
食で家族を健康に。そしてアンチエイジングに!
- ー 西川さんの番組を見たり、聴いたりしていると、「食」「美容」に関することが多いですよね。様々な食の資格もお持ちですし、「食」に精通されるキッカケは何ですか?
- <フリーアナウンサー 西川友紀子さんより>私のターニングポイントは結婚・出産でした。これから生まれてくる子どもに何を食べさせていくか。夫の健康管理もしっかりしたい。それで産休中にジュニア野菜ソムリエの資格を取ったんです。でも出産後仕事に復帰して、たまたま家電量販店の大画面テレビで自分のVTRが映ってたんですけど、顔がしわくちゃでショック…(笑)。食に気をつかっていたのに、コレだけじゃダメなんだと思って…。食べ物と美とのつながりを知りたいと、次はベジフルビューティセルフアドバイザーの資格を取りました。どんなものを食べるとアンチエイジングにつながるのか。日々食べているものがサプリメントの変わりになればいいなと思って、無理なく生活に取り入れています。
- ー それで食の興味が広がっていったんですか?
- <フリーアナウンサー 西川友紀子さんより>みなさんダイエットって気になるじゃないですか? 食事でも油をとらないようになる。日本人って油を避けがちなんですよね。でも油をとらないと、肌がパサパサになってシワシワになるでしょ。それじゃ、何が大事かなと考えたときに、オリーブオイルがいいのかなと思って。それでオリーブオイルソムリエを取ったんです。自分の興味があることを徐々に取得していったら、今があるみたいな感じなんですね。女性だからこそ、食べて綺麗になりたいですよね。
- 最近は、薬院にある「オリオサント」さんへ足を運びます。(http://www.oliosanto.jp/)上質で、香りもいいオリーブオイルをはじめ、お茶、ソースなど料理に役立つものも置いてあって、とっても重宝しています。
食卓を囲む幸せはダイニングテーブルから。
- ー 家のなかでこだわっているところは、食卓ですか?
- <フリーアナウンサー 西川友紀子さんより>食卓を囲むことは、私たちの結婚の原点です。ダイニングテーブルは結婚をしたときに、一目惚れをして彼に相談せずに勝手に買ってしまいました! 沖縄の作家の作品で原木のまま切っているもの。同じものは一つとしてないんです。真ん中に囲炉裏もあるんですよ。
- ー 手ざわりがいいですね。
- <フリーアナウンサー 西川友紀子さんより>木だから、呼吸している感じがします。コーティングしていない、生の木のままなので、オリーブオイルを3カ月に1回塗るんです。色が燻されて、いい風合いになっていくんですよね。お手入れをしながら、家族とともに時を重ねられる。そういうところが気に入っています。
子育ては完璧にしないことがモットー。
- ー 家事と仕事の両立は大変じゃないですか?
- <フリーアナウンサー 西川友紀子さんより>いやいや(笑)。両立できていませんよ(笑)。私は好きな仕事をさせてもらっているので、子どもや夫にしわ寄せがいっていると思う。だから、みんなが揃う日は食卓を楽しく囲むことを大切にしています。お互いのコンディションを知る上で重要。子どもが小学校高学年くらいになると、学校で何があっているか話してくれないんですよね。でもご飯を食べる様子を見たり、顔色を見るだけで体調が分かる。あまり食べない日はあっさりした食事にしてあげたり。外に出たら何を食べているか分からないけど、家のなかでは栄養のあるものを食べさせたい。そうすると心も元気というか。ちょっとしたことでくじけないと、私は思っているので。
- ー 子育ての大変さをどう切り替えていますか?
- <フリーアナウンサー 西川友紀子さんより>100人子どもがいたら、100通りの性格があると思います。うちは申し訳ないけど、家族3人のなかで私が一番子どもというか(笑)。日本の女性って、働き者だし、完璧でいようとすると思うんです。私の場合は、完璧にできない自信があるので、それを2人に言っています。うちは子ども扱いをしないんですよね。「ママはこう思うけど、あなたはどうする?」みたいに、子どもに何でも選択をさせるようにしています。自分に自信もないしね(笑)。
イキイキと暮らしていく秘訣は?
- ー ポジティブに毎日を送るためにどうしていますか?
- <フリーアナウンサー 西川友紀子さんより>まず、どうしようもならないことは悩まない。例えば、お金がなくなったらどうしよう、病気になったらどうしようとか。あとは、楽しむことかな。いやだなーと思うようなネガティブな発想からスタートしても良いモノは生まれないから。そのときはスイッチを入れ替えて「私、これがやりたい!」って思うようにします。本来、私はとても怠け者なんです。1日中ベッドにいたいとか思うタイプで…。だからそういう自分をどうやったら楽しくできるんだろうって日々考えていますね。
- ー これから美しく歳を重ねていくには?
- <フリーアナウンサー 西川友紀子さんより>夢は自分のキッチンスタジオを持って、たくさんの人に食べることの喜びを伝えていくこと。出汁の取り方を知りたいという基本から、いま人気のジャーサラダのつくり方とか、みんなの知りたいことをカスタマイズできるキッチンスタジオにしたいんです。実際、いま私が主宰している食の活動「and yuki」でも、料理教室や企業とのコラボレーションイベント、プロのベジフルマイスターに向けてのトーク術のセミナーなど、「食」つながりで、様々な展開をしています。最初は主婦仲間から広がっていたメンバーも、いろんな場所で活躍していっています。子育てや家事でなかなか時間がないとは思うんですけど、100%完璧である必要はないんです。スイッチを切り替えて、自分のための時間を少しずつ増やしていくことが、イキイキと暮らせる秘訣かな。
〜西川さんのお気に入りのキッチンツール〜
時短で美味しくなるキッチンアイテム
- ー 楽しくお料理するための時短グッズを教えてください。
- ● 竹セイロ
- 何段にも重ねられて一気にお料理できるし、コンロも一つしか取られないので効率がいいです。1段目は豚肉と白菜を重ねて蒸して。2段目は根菜を蒸してバーニャカウダソースでいただく。3段目はお豆腐を蒸しておつゆで食べるとか、1度で3品作れるのが魅力です!入れたら終わり!っていう手軽さもいいですね。今使っているものは10年くらいたちます。
- ● 鬼おろし
- 福岡ってたくさん農産物が穫れますよね。たとえば、大根をこれでおろすと、粗めでザクザク削れるので、それにジャコを和えて1品みたいな(笑)。きゅうり、にんじんなども粗切りできます。甘みもあり、食感もいいし、おすすめです。
- 本当にいい道具って、どれもいいお値段はするけど、長く使うことができるし、結局は心地よく使えるものに囲まれていないと、気分も乗らないですよね。料理の腕は変わらないけど、道具を使うことで時短できたり、美味しくなるというのが道具をもつ意味だと思います。ガラス製のもので蒸したシュウマイとセイロで蒸したシュウマイはやっぱり味が違うでしょ。道具選びは家族への愛情の一つ。というか、自分のためでもあるんです。子どもがいると、なかなか外でご飯を食べにいけないじゃないですか。だからお家で美味しいものが食べたいから、いい道具を使いたいんです。食べ方もどんどんシンプルになっていきますよね。素材の旨みを味わいたいというか。食材に、オリーブオイルかけて、塩とレモンでいただく。旬を味わうということに移行してきましたね。
- ー 番外編
- ● エプロン
- 食卓を楽しく囲むためのアイテムとして、自分でエプロンをデザインしました。“お母さんが一番可愛くなれるエプロン”をコンセプトに、たまたま知り合いになった「FOBPOKET」さん(http://fobpocket.grupo.jp)に作ってもらったんです。ホームパーティやバザーにでたときに、エプロンを外したり付けたりできないので、ずっと付けていて可愛くて、テンションがアガるものが欲しくて。キッチンに立つ日も、憂鬱な日も、このエプロンを付ければ元気になれます。リネン素材で、大きいリボンがポイントです。