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暮らしのインタビュー

vol.4 収納アドバイザー 広瀬順子さん

憧れの一軒家を手に入れて、たっぷりの収納に満足していたのに数年後、どんどんものが溜まって、片付けられない、どこに何があるか把握できない…なんてことはよくある話。今回は福岡のTV番組で収納マスターとしてコーナーを持つ他、口コミで数千軒に及ぶ部屋の片付けをしてきた広瀬順子さんから目からウロコの、収納のノウハウ、心の整理整頓について教えてもらいました。

「片付けのやる気スイッチを押す。それが私の仕事です」

ー 収納アドバイザーになるキッカケは?
<収納アドバイザー 広瀬順子さんより>小学生のとき父が他界し、今まで暮らしていた家から小さな家に引っ越し環境が一変しました。母が働きはじめたので、幼心に家のなかを快適にすることで母のサポートをしたいと思い、キッチンをピカピカに掃除することから始めました。それからというもの、キッチンだけではなく、家全体を楽しく暮らすための工夫をする、家族みんなを笑顔にする。それがずっとしみ込んでいました。それがもともとこの仕事をする原点かな。結婚後主婦になり、ある日、ママ友が家に遊びに来て、みんなでご飯を作ったんです。その時、よそのキッチンなのにみんなから「使いやすい」ってすごく褒められて…。それから片付けや収納、部屋づくりについて聞かれることが多くなり、ママ友の家の収納などボランティアで片付けしはじめたのが、この仕事を始めるキッカケになりました。
廣瀬さん宅のダイニング
ー 広瀬さんのお宅は好きなものに囲まれていて居心地がいいですね。
<収納アドバイザー 広瀬順子さんより>人は部屋の快適さを知ってしまったら、もう二度と元の部屋に戻りたくなくなる。気持ちも人生も変わっていく。そういう瞬間を何度も見てきました。片付けられない人って、どこか心がふさがっていると思うんです。部屋が散らかっているから、一時もほっとできない。イライラしてしまう。それが子ども、夫への不平不満になっていき、負のスパイラルに陥ってしまう。これを逆転させて巡りをよくするとうまくいくんです。部屋が片付いて、生活が快適になっていくと、家族も協力してきます。だって、みんな元に戻りたくないから(笑)。しかも部屋が片付いていると、動きも、時間も1/3に短縮できる。効率がいいんです。
廣瀬さんの食器棚とキッチン
部屋がキレイで片付いていて、好きなものに囲まれていると、人生が倍、楽しめると思っています。ふだんの生活でお茶1杯の味も変わるし、街がキラキラしているように見えるんです。自分が幸せで満たされていると、家族を幸せにしようと思うようになるんです。生活の基本は家です。決して家の大きさでも、豪華さでもなく、自分が心地がいい〜って過ごせる居場所があるって、どんなに心が満たされるんだろうと思います。その幸せをみんなにも感じてもらいたい。だから私は、みなさんの片付けのやる気スイッチを押すことが仕事だと思っています。ちなみに、私は旅行に行く前、部屋をピカピカにして出かけます。旅行中も家のことが気にならないから安心して楽しめますし、帰ってきてからのほっとする感じに幸せを感じます。
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一軒家で後悔しないためには?

廣瀬さん宅のリビング
ー これから一軒家を検討されている方にアドバイスするとしたら?
<収納アドバイザー 広瀬順子さんより>ものが溢れて片付かない。憧れの一軒家なのに疲れてしまう家になっては、もともこうもありません。ただ、みなさんは「収納!収納!」と、収納の大きさを気にかけられますが、大きくつくればいいってものではありません! それではものが増えるだけ。何がどこにあるのかも分からない。奥行きがあって取り出すのもひと苦労…なんてことにならないように。家づくりを左右する収納の基本は、“シンプル”なんです。モデルルームに行ったとき、朝起きて眠る前までの1日の生活をシミュレーションしてみてください。大事なことは導線に合わせて、適材適所に、適したサイズで収納があることです。
ここで2つのダメ収納をご紹介しておきます。
1.混在型ダメ収納
例えばキッチンの収納棚にものが溢れてきて、フライパンを置く場所がなくなる→その後、リビングの収納に移動することに。→そこもいっぱいになってきて、しまいに夫のクローゼットの隅に収納する結末に。その結果、フライパンがどこにあるのかわからなくなった…。どこに何をしまっているのか分からなくなり、部屋のなかにあるものが混在していくというパターン。
2.ストック型ダメ収納
例えば、片付けをしていない人ほど、同じ野菜を買ってきたり、安いからって調味料などまとめ買いをしちゃってたまっていく…。(笑)。買ったことに気づかないという…。家のなかにあるものを把握できておらず、どんどんものがたまっていくパターン。
スーパーは、自分の家のストッカーとして活用しましょう! なぜなら、スーパーは最新の機材で最高の商品管理をしてくれる収納ストッカーなんです。なにも自分の家でつたない温度管理で、場所だけとって、商品管理しなくていいんですよ!
収納で大事なことは、何がどこにあるのかひと目で分かる、在庫管理ができていることが、賢い収納法なんです。
・部屋のなかにあるものを把握する
・空けるスペースを確保しておく
・必要な分だけ買う
これを忘れないようにしておいてください。
ー 一軒家は収納力があるだけに、ものを捨てられない人が多いですよね。
<収納アドバイザー 広瀬順子さんより>3年後に捨てても、10年後に捨てても、同じなんです。だから使わないと思ったら今捨てるのがいいんです。
・捨ててしまった後悔1割
・捨てなかった後悔9割
がこれまで仕事をしてきた私の分析です。
ものが捨てられないというのは対価を気にするからなんです。自分で働いて買ったものはなかなか捨てられないものですけど、夫が買ったものは意外とすぐ捨てられるものなんです(笑)。捨てる判断基準は人に譲れるか、譲れないか。友達に「これあげるよ!」って言えるのは、自分がいらないものだと判断しているから処分していいんです。捨てるとき、人に委ねるのも大事ですね。
廣瀬さんのドレッサーとショーケース
ー 今日からできる簡単な収納術を教えてください!
<収納アドバイザー 広瀬順子さんより>見た目ではなく、快適な生活ができているかが大切なことです。何千軒も部屋を片付けてきてわかったこと。それは、キレイに収納するために自分に苦痛を与えている方が多いということ。例えば、たくさんあるタッパーを収納するために、それを収納する収納ボックスを買ったり。ムダが多いものです…。収納は、「出しやすくて、なおしやすいように」が基本です。
● 収納棚は高さが必要
廣瀬さん宅の背丈にちょうどいい食器棚
写真では食器棚ですが、収納する棚は奥行きは入りません。そのかわりに取り出しやすく、収納しやすいように高さをキープすることが大事です。ワンアションで動かせます。
● ケースで仕切る
小分けにされ並べられている取っ手がついた収納ケース
ケースのなかに収納すると見た目も整理されていて美しいですよね。取っ手があると引き出しやすいです。
● ストック1の法則・空間1の法則
置き方が工夫された食材ストックケース
ストックを買った際は、その必ずその商品の後ろに置くことを守りましょう。別の棚に入れると、混在してわからなくなり、また同じものを買ってしまいます。必ず同じ棚の後ろに入れる習慣をつけましょう。また、空間1の法則というのがあって、写真のストックケースを棚いっぱいに敷きつめて置いてしまうと、何かを取り出す際、全部棚から出して、また全部棚に戻すという手間が生まれてしまいます。一つだけ空間を空けておくと、スライドさせることができ、取り出しやすく動きがスムーズになります。
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